シューズのお手入れ方法
【素材別・シューズのお手入れ方法】
シューケアのプロ、シューケア用品でおなじみの
株式会社コロンブス様に監修していただきました。
シューズは本体素材以外にも様々な素材、部品、接着剤が使われます。基本的に高温多湿、直射日光、汚れたままの保管は各部材の劣化が早まりますので、濡れたままにしない、履いたその日はしまい込まない、汚れをこまめに落とすなど、日常での取り扱いに気を配りましょう。
*当サイトでの、コロンブス製品のお取り扱いはありませんので、ご紹介した商品は、コロンブスオンラインストア等でお買い求めくださいませ。
エナメル素材 |
・エナメル素材はベース生地やマイクロファイバー素地、または皮革にポリウレタンで質感や色合いを加工した素材です。表面は比較的雨に強いのが特徴です。
[お手入れ]
1.エナメル専用クリーナーを柔らかい布につけます。
2・3.汚れを拭き取ります。
4.乾拭きします。
5.エナメル本来の光沢が戻ります。
*防水スプレーは不要です。
[使用アイテム]
●ブートブラックシルバーラインエナメルローション
合成皮革・人工皮革 |
・ベース生地やマイクロファイバー素地にポリウレタンで質感や色合いを加工した素材です。表面は比較的雨に強いのが特徴です。
[お手入れ]
1.柔らかい毛並みのブラシでホコリを落とします。
2.専用クリーナーを柔らかい布につけます。
2.汚れを拭き取ります。
4.アメダス(防水スプレー)を全体にかけます。(*必ず屋外で使用)
5.完成
[使用アイテム]
●ブートブラックシルバーライン ツーフェイスローション
●アメダス防水スプレー
スエード・ヌバック |
【皮革のスエード・ヌバック】
皮革の裏面にバフ起毛の加工を施した、しっとりしたソフトな素材です。
[お手入れ]
1・2.柔らかいスポンジで汚れを落とします。
3.栄養ミストで保革します。
*仕上げにアメダス(防水スプレー)を全体にかけます。(*必ず屋外で使用)
4.完成
【ポリエステルスエード・人工皮革スエード等の起毛】
繊維やマイクロファイバースエードに、起毛加工を施した素材です。
[お手入れ]
1・2.柔らかいスポンジで汚れを落とします。
3.栄養ミストは使用しません。
*仕上げにアメダス(防水スプレー)を全体にかけます。(*必ず屋外で使用)
4.完成
[注意点]
・ポリエステル素材は皮革やポリウレタン、ゴムなどの素材に対して色移りが生じます。薄い色の衣類等にご注意ください。
[使用アイテム]
●レザーキュア ヌバック・スエード栄養ミスト
●ムートンパフ
レザー(本革) |
・本革は履くほどに経年変化の良さが感じられる素材です。
[お手入れ]
1.柔らかい毛並みのブラシでホコリを落とします。
2.専用クリーナーを柔らかい布につけます。
3.クリーナーは目立たない部分からお試しください。
4.汚れを拭き取ります。
5.デリケートクリームを布に取ります。
6.デリケートクリームを塗ります。
7.靴クリームを布に取ります。
8.靴クリームを靴全体に薄くムラ無く伸ばします。
9.ブラッシングでツヤを出します。
10.アメダス(防水スプレー)を全体にかけます。(*必ず屋外で使用)
11.完成
[使用アイテム]
●ブートブラックシルバーライン ツーフェイスローション
●ブートブラックシルバーライン クリーム ブラック
布地 |
[お手入れ]
色落ちや色あせを防ぎ、雨などの水濡れや汚れ予防に、靴を下ろす前に防水スプレーをかけます(液垂れしないように用法をお守りください)。お手入れの際はスエード用ブラシで軽くブラッシングをしましょう。
・箔加工等が施されている素材は、摩擦によって箔が落ちていきます。柔らかい毛先のブラシや乾いた布をお使いください。
特殊素材(箔素材やスパンコール、ファーなど) |
・オーナメント、リボンなどの飾りがついたもの ・デリケートな素材は、柔らかいブラシや布を素材に応じて使い、ホコリを落とします。引っ張ったり、こすったりなどしないようにしてください。
・箔素材のキズや摩耗は修復出来ません。また、除光液などで箔部分が剥げますので、ご注意ください。
レース・チュールなど |
・レースやチュール、生地を張り合わせた加工素材のデリケートな素材は柔らかいブラシなどで優しく埃を落とします。防水スプレーは必ず目立たない箇所で試してからご使用ください。引っ張りや擦れにはじゅうぶんご注意ください。かかとやつま先の引っ掛けにもご注意ください。
防水スプレーについて注意点 |
・防水スプレーを液垂れするまでかけると、乾いたときに成分が固まり白っぽくなる場合がありますので、商品に記載された、正しい用法(30~50cm離す・必ず屋外)でご使用ください。商品によりお使いいただけない素材もありますので、必ずご確認ください。
・万が一白っぽくなる現象が生じた場合は、ドライヤーなどの温風を1mほど離して当てると軽減される場合があります。(熱をかけすぎないように注意してください。)
NGなお手入れ |
・ベンジンやシンナーなどの揮発性有機溶剤は使用しないでください。特に合成皮革や皮革は表面皮膜が変質する恐れがあります。
・洗濯機など丸洗いはしないでください。防水加工は表面のみであり、内側は防水ではありません。劣化やカビの原因になります。雨などで内側から中底に水が入った場合はなるべく早く水分を取り除き陰干ししてください。
・直射日光や高温になる場所への保管は避けてください。変形、劣化、変色の原因になります。
・色移りにご注意ください。素材の成分や相性によって色移りする場合がありますので、他のものと密着しないように保管してください。
雨で濡れた場合 |
・濡れたまま放置すると、型崩れやカビなど、劣化の原因になります。
・新聞紙や乾いたタオルなどで、水分を取り除き、風通しの良い日陰で乾かしてください。そのあとシューキーパーなどで型くずれを防ぎます。
・靴の中が濡れた場合は同じく、新聞紙や乾いたタオルなどで、水分を取り除きます。シリカゲルなどの乾燥剤等を利用するのもおすすめです。
長期保管する場合 |
・シーズンオフのシューズは、しまう前に汚れを落とし、素材に応じたお手入れを行ってください。
・型崩れを防ぐために、シューキーパーや、紙をふんわり丸めたものなどを詰めて形を整えます。
・靴箱に入れる場合は、靴箱に穴を4箇所ほど空けて風通し良くしましょう。
・シューズクローゼットは定期的に扉を開け通風して、熱や湿気がこもらないように工夫してください。
接着剤臭の対処について |
・シューズの制作に欠かせない糊(接着剤)は刺激臭の少ないものを使用しておりますが、作りたてやおろしたてのシューズは糊の匂いが残ります。糊の匂いに敏感な方は、箱からシューズを取り出して、風通しの良い場所で数日陰干ししてくださると、軽減されます。
FIKA TIAMの引き紐リボンについて |
・FIKA・TIAMは熟練したミシン職人による引き紐製法によって仕立てられています。
・本体の履き口にぐるり一周しているので、若干の足入れ調整が可能です。一旦リボンを解いて、きゅっと締めたり、緩めたりしてみてください。リボンが解けた場合は、こちらの動画のように結ぶとほどけにくくなりますので試してみてください。